Samsung Biologics(207940)がメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン原液の受託生産(CMO)事業に乗り出す。最近モデルナから新型コロナウイルスワクチンの完成医薬品生産を受注したことから、ワクチンの原薬にまで事業ポートフォリオを拡大するという戦略だ。
Samsung Biologicsは31日、仁川・松島工場にmRNAワクチン原薬の生産設備を増設し、来年上半期中に「医薬品製造・品質管理基準(cGMP)」への対応準備を完了すると明らかにした。Samsung Biologicsは総合バイオ製薬会社を長期的な目標に据えたことに伴う事業ポートフォリオの拡張だと説明した。ジョン・リムSamsung Biologics代表は「事業ポートフォリオを拡大・多様化し、市場にさらに優れたサービスを提供する」とし、「生産能力の拡張を通じ、顧客企業が新しいmRNAワクチンや治療薬をより速く市場に投入できるよう支援する」と語った。
先にSamsung Biologicsは今年7~9月期からモデルナが開発したmRNAワクチン数億回分についてバイアル充填、ラベリング、包装などを始めると明らかにした。モデルナの新型コロナワクチンの原薬を人体に投与できる最終形態にする完成工程を担うということだ。モデルナワクチンの原薬を自ら生産するわけではない。だが来年上半期にSamsung BiologicsがmRNA原液のCMOまで手掛けることになれば、mRNAワクチンに関連する大規模な原薬生産から冷蔵保管まで全工程を担うことになる。特にmRNA原薬をCMOすることになれば関連の技術移転も行われなければならないため、まだ韓国国内にはないmRNA関連の技術力を確保することになるとみられる。
ただSamsung Biologicsはモデルナワクチンの原液生産を担うことになるかは明らかにしなかった。現在、世界でmRNAワクチンを開発したのはファイザー・モデルナ・キュアバックなどだ。業界では、モデルナの新型コロナワクチンの完成工程を担うことになったことから、モデルナの原液生産を念頭に置いた投資だという分析が出ている。
/徐志慧(ソ・ジヘ)記者 wise@sedaily.com






