ヤンセンの新型コロナウイルスワクチンの事前予約が6月1日0時から始まるのに伴い、このワクチンへの関心が高まっている。鄭銀敬(チョン・ウンギョン)新型コロナ予防接種対応推進団長は31日の定例ブリーフィングで「明日からは韓米首脳会談の後続措置として米国政府から供与を受けるヤンセンワクチン101万回分の事前予約が進められる」と明らかにした。接種対象者371万5,000人余りが全員予約に参加した場合、競争率3.7対1の「予約戦争」が起きる可能性も指摘される。ただ「まれな血栓症」など接種後の異常反応への懸念をどれだけ払拭できるかが課題とされる。ヤンセンワクチンの詳細を質疑応答で見ていく。
Q. 私は1992年生まれで予備軍3年目です。ヤンセンワクチンを接種できますか。
A. 接種対象は30歳以上の予備軍53万8,000人、民防衛隊員304万人、国防・外交関連者13万7,000人です。現役幹部および軍務員と同居する30歳以上の配偶者や子女などの軍人家族をはじめ、国防部・防衛事業庁・兵務庁・国防科学研究所(ADD)などで勤務する公務員だけでなく、国防部および軍部隊への出入りが多い委託労働者などの民間人も含まれます。1992年1月1日以前の出生者のみが該当します。
Q. ヤンセンワクチン接種の予約をしなければ後回しになりますか。
A. 予約できなかった残りの対象者は、一般国民接種計画に従って7〜9月に接種を受けることになります。つまり、全国民が1回目の接種を終えるまで待つわけではありません。
Q. 事前予約はいつ、どこですればよいですか。
A. 6月1日0時から事前予約が始まります。対象者は新型コロナ予防接種事前予約サイトで予約ができます。また政府は、ヤンセンの「残余ワクチン」もネイバー・カカオアプリなどを通じて容易に確認し、接種予約ができるよう支援する計画です。
Q. ヤンセンワクチンはどのようなワクチンですか。
A. ヤンセンワクチンは新型コロナワクチンの中で唯一1回接種の製品です。多国籍製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソンの製薬部門であるヤンセンが開発したウイルスベクターワクチンです。韓国食品医薬品安全処は4月にヤンセンの新型コロナワクチンについて品目許可を決定しました。現在は18歳以上のみがヤンセンワクチンを接種できます。これまで米国で1,077万6,617人以上がヤンセンワクチンを接種しました。在韓米軍内のKATUSAなど韓国人約5,200人もヤンセンワクチンを接種しました。ヤンセンワクチンは有効期間を超えない範囲内で最大3カ月間、2〜8℃の温度条件の冷蔵庫で保管できます。
Q. ヤンセンワクチン接種者は、政府が示したワクチンインセンティブをいつから享受できますか。
A. ワクチンを接種した2週間後には、家族の集まり制限の緩和など様々な恩恵を受けられます。
Q. ヤンセンワクチンの予防効果はどれほどですか。
4月に開かれた食品医薬品安全処の最終点検委員会は、ヤンセンの新型コロナワクチンの臨床試験の結果、予防効果は接種14日以降で66.9%、28日以降で66.1%と、認められる水準だと明らかにしました。米疾病対策センター(CDC)は「このワクチンは感染者の入院と死亡の予防に高い効能を示した」とし、「ヤンセンワクチン接種後、少なくとも4週間が経過した後に新型コロナに感染した人は入院しなくて済んだ」と説明しました。CDCは「ヤンセンワクチンを接種した人が新型コロナに感染しても、症状の出ない無症状感染を予防できる」と付け加えました。
Q. ヤンセンワクチンが米食品医薬品局(FDA)の承認を受けていないというのは事実ですか。
事実ではありません。米FDAは2月26日(現地時間)、ヤンセンワクチンを新型コロナワクチンとして緊急使用許可を勧告しました。ファイザー、モデルナのワクチンに続く3番目の承認ワクチンです。
Q. ヤンセンワクチンの副作用は何ですか。
A. 4月の食品医薬品安全処の最終点検委員会によると、安全性も全般的に良好だという結論が出ました。多くみられた異常事例は注射部位の痛み、頭痛、疲労、筋肉痛などで、接種後2〜3日以内に回復しました。臨床試験に登録した4万3,783人のうち、ワクチン投与との関連性を排除できない重大な薬物異常反応は7件でしたが、資料を提出した時点ではほとんどが回復中と把握されました。
Q. ヤンセンワクチンを接種してまれな血栓症が生じることがあるそうですが。
A. ヤンセンワクチンもアストラゼネカ(AZ)ワクチンと同じウイルスベクターワクチンであるため、まれな血栓症、すなわち血小板減少性血栓症が副作用として示されたことがあります。
米CDCはこの副作用はまれに発生すると判断しました。CDCによると、4月基準でワクチン接種を受けた18〜49歳の女性100万人当たり7人の割合で発生します。50歳以上の女性と全年齢の男性では、この副作用はさらにまれに発生すると説明しました。
専門家の意見も同様です。鄭在勲(チョン・ジェフン)嘉泉大医学部予防医学科教授は「まれな血栓症の発生率自体が非常に低いが、男性に発生する可能性は女性よりさらに低い」とし、「ヤンセン接種者は大半が男性とみられ、AZワクチンの接種結果を見るとまれな血栓症の発生率が低いため、100万人ほどに接種しても国内でまれな血栓症の患者が出ない可能性もある」と説明しました。
当局は、血小板減少性血栓症が発生しても早期に診断し、生命に支障がないよう治療するという立場を示しました。鄭銀敬疾病管理庁長は30日の定例ブリーフィングで「血小板減少性血栓症(TTS)については早期に発見するため、症状についての、危険症状についての案内、また医療機関への情報提供を通じて早期診断、早期治療ができるよう医療対応体系なども併せて稼働している」と説明しました。
Q. まれな血栓症の症状は何ですか。
米CDCはまた、ワクチン接種後3週間は血小板減少症を伴う血栓症の症状が現れるか観察すべきだと呼びかけました。CDCは、深刻または持続的な頭痛あるいは視界のぼやけ、呼吸困難、胸の痛み、脚の浮腫、持続的な腹痛、注射部位の皮膚の下にあざができやすい、あるいは小さな血液の斑点が生じることなどを、血小板減少症を伴う血栓症の症状だと説明しました。
Q. 米国はヤンセンワクチンの使用を中断したのですか。
A. 米国では4月にヤンセンワクチンを接種した後、まれだが深刻な形態の血栓が発生した事例があるとして接種が暫定的に中断されたことがありますが、再開された状態です。米FDAとCDCが、ヤンセンワクチンの利益がこのワクチンに関連するまれな血栓症状のリスクを上回ると判断したためです。ただ予防接種諮問委員会(ACIP)は、米国の18歳以上の成人にヤンセンワクチンを勧告するという従来の勧告案を維持しつつ、ワクチンのラベルに「50歳未満の女性は血小板減少を伴う血栓症のリスクが高まる点を知っておくべきだ」という文言を追加させました。
/金聖泰(キム・ソンテ)記者 kim@sedaily.com、徐智慧(ソ・ジヘ)記者 wise@sedaily.com






