ヒューマシス(205470)の経営権紛争が、ますます激しさを増す様相を呈している。ヒューマシスの経営権がナングン・ギョン未来I&G(007120)会長に移った中で、一部株主が売却契約に反対し法的対応に乗り出した。ナングン会長が「無資本による企業買収・合併(M&A)業者」だという理由からだ。一方、今回の契約を契機にヒューマシスとの紛争を中断した「スーパー個人投資家」の具煕哲(ク・ヒチョル)氏は「ナングン会長はヒューマシスの企業価値を引き上げる適任者だ」として、従来の訴訟を取り下げた。
31日、金融投資業界によると、前日ヒューマシスは、JWアセットマネジメントが株式売買契約の効力停止仮処分を水原地裁安養支院に申し立てたと開示した。JWアセットマネジメントは「車正学(チャ・ジョンハク)ヒューマシス代表らが会社の経営権を無資本M&A業者として知られる人物に渡す契約を締結した」として、株式譲受契約に反対した。JWアセットマネジメントはこの日、未来I&Gの代表取締役らを相手に職務執行停止の仮処分も申し立てた。JWアセットマネジメントがどれだけの持分を保有しているかは明らかになっていない。
JWアセットマネジメントが問題視した人物はナングン会長だ。金融投資業界でナングン会長はM&Aに精通した人物として挙げられる。同氏は上場企業を買収した後に売り戻して収益を上げることで業界で有名だ。世宗ロボット、H1バイオ、フォービスT&Cなどを売買して勢力を広げ、「企業ハンター」とも呼ばれる。2021年には歌手兼俳優チャ・ウヌの所属事務所であるファンタジオの経営権を確保した。今回の契約でアーティストコスメティックは汎未来I&G系列会社から資金を調達した。未来I&G(120億ウォン)とインコン(083640)(300億ウォン)、ゴールドパシフィック(230億ウォン)がアーティストコスメティックの発行した転換社債(CB)を取得し、資金を供給した。未来I&Gはゴールドパシフィックの大株主であり、インコンの特殊関係者だ。
一方、「スーパー個人投資家」の具氏は、ナングン会長がヒューマシスの企業価値を引き上げる適任者だと強調した。同氏は特殊関係人の持分を合わせて5.45%を保有している。具氏は「ナングン会長ほどM&Aに卓越した力量を持つ人はいない」とし、「ナングン会長本人も『命を懸けて経営する』としてM&Aや新事業を推進し正常化すると述べたため、経営権紛争に関する訴えを取り下げた」と説明した。同氏は「車代表の売却価格で株を渡すよう提案を受けたが、経営権の変更で株価が大きく上昇し得るという確信があるため応じなかった」と付け加えた。
具氏は、未来I&Gが経営権を確保するための口実として少数株主運動を掲げたという主張にも一線を画した。少数株主が提案した社外取締役候補である李某氏は未来I&Gの顧問として知られており、一部では疑いの目が消えていない。具氏は「紛争を始めた時に手に余り、複数の専門家に接触した。姜聲富(カン・ソンブ)代表が率いるKCGIも訪ねた。最も肯定的に答えたナングン会長側の提案を受け入れ、一部の取締役を構成した」とし、「今回の経営権譲渡契約で自身と未来I&Gの裏契約はない」と強調した。李氏は「従来の名刺に書いていただけで、顧問として活動はしていなかった」と明らかにした。
一部の少数株主は、ナングン会長の動向を注視するとの立場だ。特に、ヒューマシスが持つ現金及び現金性資産で系列会社とCBをやり取りし、循環出資に活用する可能性を警戒している。ヒューマシスの昨年7-9月期基準の現金性資産(短期金融商品を含む)は3446億ウォンだ。経営権紛争に参加したある株主は「昨年10月に開かれた臨時株主総会で会社側が提起した議案を否決させた」とし、「未来I&G側が確保した持分は7.58%にすぎず、何の意味もない」と述べた。未来I&Gの関係者は「無資本M&Aはあり得ないことだ」とし、「ヒューマシスが未来I&Gや未来I&Gが支配力を確保した企業のCBを取得する可能性は全くない」と強調した。






