映画俳優のグウィネス・パルトローが、7年前のスキー場衝突事件をめぐる損害賠償請求訴訟で勝訴した。この訴訟は、70代の男性がグウィネス・パルトローとスキー場でぶつかり脳しんとうと診断されたとして、巨額を要求した事件である。
31日、米日刊紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)やNBCニュースなど現地メディアによると、パルトローはこの日、テリー・サンダーソン氏(76)が30万ドル(ハンファグループ 約3億8800万ウォン)の損害賠償を請求した事件で勝訴した。
サンダーソン氏は2016年、ユタ州パークシティー近郊のリゾートのスキー場でパルトローと衝突した後、あばら骨4カ所を折り、脳しんとうを負ったと主張した。つまり、パルトローが制御不能の状態でスキーを滑り、自分に後ろから突っ込んだというものだ。
一方、パルトローはサンダーソン氏が後ろから近づいてぶつかってきたとして、1ドルの賠償と訴訟費用を求める反訴を提起した。
裁判でサンダーソン氏は事件当時について「背筋が凍るような悲鳴が聞こえ、強い衝撃の後に吹き飛ばされた」とし、「パルトローは起き上がると振り返り、そのままスキーで滑り去ってしまった」と証言した。サンダーソン氏は、事件による脳しんとうのため趣味であるワインの試飲ができなくなっただけでなく、日常生活と対人関係に深刻な問題を抱えているため、パルトローが責任を負うべきだと主張した。
パルトローは、当時履いていたスキーの間に誰かが後ろからスキーを割り込ませてくるのを感じ、性的な嫌がらせを受けているのではないかと思ったと反論した。あわせて、自分が有名人であることをサンダーソン氏が悪用し、巨額をゆすり取ろうとしていると強調した。
事件を目撃したと主張する人物は、サンダーソン氏側の知人であるクレイグ・レイモン氏だけだった。レイモン氏は約10メートル離れた場所から、パルトローがサンダーソン氏の上に倒れ込むのを見たと証言した。
これについてパルトローは「本人の主張によってもレイモン氏は現場から10メートルも離れており、しかも本人は色覚障害だ」とし、「どうしてあれほど自信を持って話せるのか、どうしてあの日の出来事をあのように変えてしまえるのか分からない」と指摘した。
この日、陪審団は2時間を超える評議の末、スキー場での衝突はサンダーソン氏側の100%の過失であり、サンダーソン氏側が責任を負うべきだと判断した。これによりパルトローは、損害賠償として請求した1ドルと訴訟費用の一切を受け取ることになった。訴訟費用は後に算定される予定だという。
勝訴判決を受け、パルトローは「お元気で」(I wish you well)とサンダーソン氏に声をかけた後、法廷を去った。その後発表した声明で「偽りの主張に沈黙するのは誠実でないと考えた」とし、「裁判所と陪審団の労苦に感謝する」と述べた。






