ユーロ圏(ユーロ使用20カ国)の8月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比5.3%上昇したと、EUの統計機関ユーロスタットが31日(現地時間)発表した。
事前に市場はユーロ圏の今月の物価が5.1%となり、7月(5.3%)より鈍化すると予想していた。しかし実際の数値が前月と同水準にとどまったことで、4月から続いていたインフレ鈍化の流れも止まることとなった。
ただ、変動性の高いエネルギーと食品を除いたコアCPI上昇率は7月の5.5%から8月は5.3%に下がった。
前日発表されたドイツの8月のCPIも前年同月比6.4%上昇し、予想値(6.2%)を上回った。スペインの消費者物価も前年比2.6%の上昇率を示し、3カ月ぶりの高水準となった。
これにより、来月14日に金融政策会合を控える欧州中央銀行(ECB)の悩みも深まるとみられる。ECBは昨年7月から今年7月まで政策金利を9回連続で引き上げた。現在のユーロ圏の政策金利は4.25%だ。
ブルームバーグ通信によると、ドイツ連邦銀行のヨアヒム・ナーゲル総裁、ラトビア中央銀行のマルティンス・カザークス総裁、オーストリア中央銀行のロバート・ホルツマン総裁といったECB内のタカ派は、最近、追加の政策金利引き上げが必要だとの見解を表明している。






