金東淵(キム・ドンヨン)京畿道知事が尹錫悦政権を念頭に「国民の不満と怒りの指数が次第に上がり、臨界点を超えれば、韓国の憲政史に不幸な出来事が起こりかねない」と述べた。これは尹大統領に対する弾劾の可能性に遠回しに言及したものと解釈される。
金知事は31日、慶尚南道金海の峰下村にある「目覚めた市民」文化体験展示館で開かれた盧武鉉財団招請の特別対談「金大中そして盧武鉉、未来に備えた大統領」で、「先日、大統領が国政ブリーフィングで医療崩壊の現実についてまるで他人のように語り、驚きと怒りがこみ上げた」とし、「月世界の大統領かと思った」と批判した。これは金知事が30日、自身のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に記した文章とも一脈通じる。同氏は「保健医療現場の状況は『深刻』段階189日目であるにもかかわらず、『非常診療体制が円滑に稼働している』という大統領の認識は実に嘆かわしい」とし、「このままでは医療崩壊を越えて政権崩壊にまで至りかねない」と述べた。
特に金知事は、医療崩壊や光復節の問題、労働部長官の人事論争などについて「大統領の認識自体が変わらなければ解決しない。政府内に大統領に対し命を懸けて諫言する人がおらず、似たような確信犯ばかりが集まっている」と対立姿勢を示した。一方、知事再選と大統領選挑戦の二者択一に関する質問については「京畿道政の具体的な成果のために4年は短いのでもっとやらねばならない、というのが選択肢になり得るし、政権交代のために私が直接献身することも選択肢になり得ると考える」と即答を避けた。京畿道が「非明(非李在明)系の亡命地」と呼ばれていることについては「非明系、親明系といった言葉に同意しない」と答えた。続けて「京畿道の発展のために最も適した方々を招いているのだ」とし、「京畿道が尹錫悦政権の亡命政府の役割を果たしてはいるが、非明系、親明系の集合地、亡命地には関心がない」と語った。
一方、金知事は特別対談に先立ち盧前大統領の墓域を参拝し、記帳に「『目標を明確に定め、長く行こう』。人が人らしく生きる世の中の夢を、さらに大きく受け継いでいきます」と記した。「目標を明確に定め、長く行こう」は盧前大統領の遺稿集『進歩の未来』に出てくる小見出しの一つである。金知事は対談後の同日午後3時30分から権良淑(クォン・ヤンスク)夫人を訪ね、夕食もともにした。






