気候変動で世界中の氷河が融けている中、南極の氷河から目覚めた微生物の一部に人体感染の可能性があることが明らかになった。極地研究所は、南極の氷河の中で最大2000年間眠っていた微生物を分析した結果、人体感染の可能性を確認したと30日(現地時間)発表した。
極地研究所のキム・オクソン博士の研究チームは、南極チャンボゴ科学基地近隣のスティクス(Styx)氷河で採取した氷河コア(氷河から円筒状に抜き出した氷片)を分析し、西暦520~1980年に形成された氷河層から27種656株の微生物を確保・分析した結果を公開した。スティクス氷河コアは、チャンボゴ基地が設立された2014年に極地研究所が南極で初めて独自に確保した全長210mの試料で、約2000年前の環境をうかがうことができる。
研究チームによると、この試料で発見された微生物の大部分は自然界でよく見つかる細菌だが、9種55株は「潜在的病原性細菌の候補」に分類された。
研究チームは「微生物の一部は結核菌のように人体の細胞に付着し、免疫反応を回避する遺伝子を持っている」とし、「他の一部では、魚やマウスなど実験動物に致命的な影響を与える遺伝子配列が発見された」と述べた。また「一部の微生物では、人の正常体温である37度で赤血球を破壊する『溶血反応』が観察された」とし、「これは免疫力が落ちた人にとって潜在的な危険となり得る水準だ」と説明した。
シン・ヒョンチョル極地研究所長は「気候変動で氷河が融け、長く閉じ込められていた微生物が露出し人間と接触する可能性が高まっている」とし、「今回の研究は南極氷河微生物の多様性と潜在的危険性を理解する重要な資料になるだろう」と語った。
今回の研究結果は、国際学術誌「Environmental Research」に先月掲載された。






