ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相が、自身を巡る汚職疑惑に関連し、イツハク・ヘルツォグ・イスラエル大統領に恩赦を要請した。
30日(現地時間)のフィナンシャル・タイムズ(FT)などによると、ネタニヤフ首相府はヘルツォグ大統領に恩赦の請願書を提出したと明らかにした。ネタニヤフ首相は、税制優遇の立法などを求める事業家らからシャンパン、葉巻、宝石など時価20万ドル前後の賄賂を受け取った疑いなどで起訴された。また、カタールから6500万ドルに達する裏金を受け取ったとの疑惑についても裁判を受けている。
これに関連し、ドナルド・トランプ米大統領は最近イスラエルを訪問し、クネセト(議会)で演説した際、ヘルツォグ大統領に「葉巻やシャンパンなど誰が気にするのか」とし、「ネタニヤフを恩赦しないのか」と述べたことがある。トランプ大統領はさらに、12日に送った書簡でも「決断力ある首相であったネタニヤフを完全に恩赦することを切に要請する」と記した。
ネタニヤフ首相側は恩赦の請願書でトランプ大統領の書簡を引用し、刑事手続きを中断して首相が国政に専念できるよう恩赦を付与することが「最高水準の公益」に合致すると主張した。また「恩赦が付与されれば、首相は国家内部の分裂を癒やすことに全力を傾けることができるだろう」とも主張した。FTは「通常、恩赦は有罪を認めた後に行われるが、ネタニヤフが有罪を認めるかは不透明だ」とし、「恩赦の一環として大統領が一定期間首相職から退くことを求めるかも定かではない」と指摘した。
一方、議院内閣制のイスラエルでは実質的な権限は首相にあるが、恩赦権は大統領が行使できる。






