龍慧仁(ヨン・ヘイン)性平等家族部長官候補者が13日、自ら辞退した。先月30日に指名されてから14日目である。龍候補者はこの日、国会で記者会見を開き「共に民主党から決断してほしいという意思を伝えられた」と明らかにした。龍候補者は10日までは「国会議員と国務委員の兼職は法律上許容される」として、各種論争について人事聴聞会を通じて正面突破するとの意向を明確にしていた。しかし国民の世論がさらに悪化し、民主党まで辞退を圧迫したため、3日で立場を変えたとみられる。
今回の事態は、大統領府と民主党の認識がいかに安易だったかを如実に示している。大統領府は龍候補者と金勝源(キム・スンウォン)韓国法務部長官候補者を巡る論争が連日拡散しているにもかかわらず「聴聞手続きの後、国民の目線などを踏まえて判断する」として責任を先送りする姿を見せてきた。民主党も責任は軽くない。衛星政党連合を通じて龍候補者に2度も比例代表議員の座を与えた当事者だからである。
金民錫(キム・ミンソク)民主党代表の秘書室長である金泰善(キム・テソン)議員はこの日、龍候補者に対する辞退勧告の事実を認め「国民の目線と情緒に完全に合致しない面があった」と述べた。一方、民主党は金候補者については「見れば見るほど良い人事だ」とかばうことに躍起となっている姿だ。二重の尺度に他ならない。金候補者は新薬の臨床承認に関する働きかけおよび株価操作関与の疑惑などを受けている。韓国ギャラップの調査結果では、金候補者について適任との回答は22%にとどまった一方、不適任は43%で2倍近く高い。だからこそ、龍候補者の辞退で金候補者を生かそうとする「トカゲの尻尾切り」だという批判が出ているのである。
金候補者も龍候補者のように自ら進退を決断するのが筋である。韓国法務部長官は公訴庁など法務行政全般を指揮・監督する職である。それだけ高い道徳性と国民の信頼が求められる。民主党は提起された疑惑をきちんと検証しない中身のない聴聞会で疑惑を覆い隠してはならない。大統領府も今回の事態を機に人事検証システムを全面的に再整備し、指名前の段階から不適格な人物をふるい落とさなければならない。そうでなければ、コード人事論争と人事の失敗が繰り返され、国政支持率がさらに下落しかねない。






