ドナルド・トランプ米大統領が、人工知能(AI)業界が主張する「速度調整論」を1日で3回も猛攻撃した。AIをめぐり米国と中国が、かつての米ソによる核開発や月探査競争のような速度戦を繰り広げているとの評価が出る中、米国が開発を遅らせれば結局あらゆる分野で中国に後れを取りかねないという不安感が表れた発言と解釈される。
トランプ大統領は14日(現地時間)、トゥルース・ソーシャルに「AIとデータセンターを狙った病んだ陰謀論があり、これを喜ぶ唯一の国は中国だ」と記した。続けて「AIで勝つ者が勝利する。我々は中国とその他すべての国に先行しており、今後もそうあり続ける」とし、「陰謀論者、反逆者、裏切り者、情報漏洩者よ、気をつけろ」と書いた。
最近、アンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)、オープンAIのサム・アルトマンCEO、テスラのイーロン・マスクCEOらはAI開発の速度を調整すべきだと主張した。とりわけ関係が非常に悪いとされるアルトマンとマスクが異例にも同じ声を上げ、注目を集めた。このほかアンソロピック、グーグルの研究者らは、AIが人間の制御を離れ人類の終末を招きかねないとして相次いで辞表を提出したことがある。
トランプ大統領は政府レベルのAI規制に関し「AIに必要な唯一の統制または安全装置は、強く賢い(高いIQの)大統領であり、米国はまさにそのような大統領を有している」と主張した。またアンソロピックのアモデイCEOを「完璧な小さな天使のふりをしている」と批判した。
トランプ大統領は、米政府がアモデイCEOのようなAI業界の人物が「悪事を行ったり、潜在的に悪い事をするのを阻止してきたし、今後もそうする」とし、「我々はすでにこれら企業に対して途方もない刑事的・規制的権限を持っている」と強調した。
トランプ大統領は別の投稿で「AIが世界を掌握し人類を破壊し、その他あらゆる悪事を働くという主張はでっち上げ(HOAX)だ」と批判した。また「中国の習近平国家主席は、中国がAIやその未来を阻むいかなる措置も取らないとたった今発表した」とし、「グーグルは最近、米国で許可手続きを踏むのがあまりに難しいという理由でフィンランドに大規模工場を建設すると発表した」と伝えた。
彼は「AIとデータセンターは歴史上最も偉大な経済発展の原動力になる」とし、「石油、金、ダイヤモンド、さらにはインターネットよりも大きな規模でだ。私の任期中は、どれほど巧妙に動く破壊勢力であってもこれを止めることはできないだろう」と力説した。






